横隔膜呼吸

今日からは少しずつ

本の内容のご紹介などをさせていただきたいと思います。

まずはミックスボイスを出すための7つのステップ…の前段階である

準備の章で書いた

「横隔膜呼吸」

からいきますね😊


ボイトレに来られる方の多くは

「腹式呼吸」

という言葉はもちろんご存知ではあるものの

実際には

「胸式呼吸」

であることが多いです。


ご自身でチェックしていただくには

鏡を見ながら歌うといいでしょう。

正面から見れば肩が

横から見れば胸が上がっていれば

ガッチリ胸式呼吸になっています。。



胸式呼吸のデメリットは大きく二つあって

胸などの上半身の大きな筋肉が反応するため

のど周りも含めた体全体の

「力み」を生んでしまうということと

ハイトーンを出しやすくするための息の制御ができない

ということです。


高い声を出すための声帯周辺の細かな動きや

自分の持って生まれた体をフルに使い

ベストな共鳴を生むには

上半身の脱力は必須になってきます。

(より詳細なことを本ではご紹介してあります😊)



また、腹式呼吸ができている方であっても

その最大のメリットである

「横隔膜」

が使えていない場合も結構あります。


お腹が膨らむように息を吸ったものの

あっという間に息がなくなってしまう

という方はモロにそれです。

強い息を使い

声量を意識して大きな声で歌われる方にも

このケースは多いです。


ハイトーンを出す時の声帯は

薄く伸びた状態になるのですが

そこにボン!と強い息を当てると

「出るか出ないか、出してみなきゃわからない」

という一か八かの声になりますし

それでもうまく出そうとすると

声帯を無理にしめてキンキンした声になったり

太くてもうるさい声になったりしてしまいます。



そこを解決するのが

「横隔膜」

を使った発声です。


横隔膜を使うと

強い息が声帯に当たらないようになるため

(ハイトーンを出す状態である)薄く伸びた声帯には最適な息の量となり

ハイトーンの成功率は確実に上がりますし

無理して出す声ではなくなるので

体は脱力でき

自分が持って生まれた体を

もっとも響きのいい状態にすることができ

それが自分に出せる最良の声を生み

次に出す声も楽になる

という好循環を生みます。



ミックスボイスにおいては

声帯を薄い状態で閉鎖させ

そこに定量の息を当てて出す必要があるので

横隔膜を使った呼吸と発声が

必須になってくるというわけです。



そういったことの詳細についてや

その実践方法などを

本書での「準備」という章でご紹介しています😊

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