EXILE的な発声方法

本日は月曜日(定休日)ですので

ブログを更新いたします😀👍

今日は久々に

当教室でのレッスンについて書いてみようと思います。


当教室は画一的なやり方ではなく

基本的にお客様のご希望や

お客様の個性・特性

に合わせたレッスンをやらせていただいております。


例えばこのような感じです。


EXILEのように歌えるようになりたいAさんの場合

Aさんが最初に来られた時の特徴は

  • 喉締めが強く、声が思うように響かない
  • 全体的に声帯の閉鎖が緩めで、声の雰囲気はある
  • 一方で、閉鎖が弱いので高い声が出ない

という感じでした。


しかし時折聴かせてくれる素の声が

温もりのあるとてもいいお声でしたので

そのよさを残し、生かしつつ

響きを拡張していけるようにレッスンさせていただきました。



EXILE系の音楽が好きな人は

「喉を締めて声の雰囲気を作ってしまう」方が多いです。

しかしEXILEのように歌うには

「喉は開き、声帯を緩めて息漏れのある声を使う」

「サビ(=高い声)は閉鎖を入れていき、迫力ではなく効率よく発声できる技術を持つ」

ことが大事になってきます。


喉を開く=声楽のようなパワフルなイメージを持つ方が多いですが

それは声帯(声門)をしっかりと閉鎖させていた場合です。

声帯を緩めると声に息漏れが混じり

思いの伝わる、やさしい響きとなります。

少し喉を開いた上で

声帯を緩めて息漏れのある声を出すと

EXILEのような響きと温もりのある声が出せるようになりますし

そのさじ加減によっては

特にバラード系での歌い出しでの表現力を

大幅にアップさせることが可能です。

(多くの方は「常に閉鎖が緩い」か「常に閉鎖が強い」かのどちらかであることが多いので、意図的に閉鎖させたり緩めたりできるようになるにはある程度の訓練を要します)



さてAさんに話を戻しましょう。

Aさんにはまず

喉締めを解消していただけるようになるレッスンを行いました。

ご本人も"宿題"をしっかりやってくださったおかげで

数週間後には開いた喉での発声練習が可能になりました(拍手😆)。


並行して行っていたファルセットの練習も順調で

力みなく出せるように。

高音への下準備が整ってきたところで

次に行っていただいたのが

「声帯の閉鎖」

です。


ロック系の強い声をご希望の方でしたら

地声での声帯閉鎖をしっかり行なっていくところですが

Aさんの場合は

  • 低めの声は、声帯を緩めた息漏れのある声で温もりのある響きに
  • 高くなるにつれ閉鎖が入り、張り上げなくても出せる声に

というボーカルスタイルの方がマッチすると思いましたし

ご本人もそれを希望されたので

高めの音程において閉鎖が使えるようにしていくレッスンを行いました。


ここでもやはりAさんは"宿題"をしっかりやってくださったので

(また毎回レッスンを動画に撮られていて、家でも復習されているようです)

(※当教室は録音・撮影可です。ただしネットへの無断アップ等は不可とさせていただいております)

「ヘッドボイスほど高くはない音域での、声帯を閉鎖させた状態での裏声」

が出せるようになりました。


「閉鎖」は慣れれば慣れるほど育ってきますので

「ソフトめのミックスボイス」

を意識的に出せるようにしていき

低めの音程での

「声帯を緩めた温もりのある声」

との自然な連結を行って

低めの音から高い声までを

自由に行き来できるようになれば一旦はゴールとなります。


明日はそんなAさんのレッスン

僕も楽しみにしています😀



思いの外長くなってしまったので😅

一緒に書こうと思っていた

「Novelbright(ノーベルブライト)のように歌えるようになりたいBさんの場合」

はまたあらためて書かせていただきますね😆👍




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