裏声が出せない場合(特に男性)

日常で自然と裏声を使用する女性と違い

男性の場合は

「裏声がうまく出せない」

という人は多いと思います。


私自身も裏声が本当に苦手だったので

そのお気持ちが非常によくわかります。


医師から見ても裏声発声が困難であると判断される場合は別ですが

「裏声を出す、という感覚がわからない」

という方の場合は

例えばリップロールなどを実践していただきます。


リップロールだと何も意識せずに裏声を出すことが可能で

こないだも

「ところで、それ、裏声ですよ。そのまま最後、口を開いてみてください」

「え!…あ、これが!」

と裏声の感覚をつかんだ方がいらっしゃいました。


(もしよかったらやってみてください。どうですか、出ましたか?)


私自身は

「あ」「え」「お」

の母音の裏声がまったく出せなかったので

(「い」と「う」はヘッドボイスでの裏声なら出せていた状態でした)

わざと一駅歩いたりして

小声で裏声の練習を

ずっとしていました。


もちろんたまに思いがけないところで

人とすれ違うので

時々恥ずかしい思いもしましたが(笑)。


裏声の感覚をつかむポイントは

「小声でも大丈夫なのだ」

という意識を持つことです。


30kgの物を持つ感覚ではなく

軽い羽毛を手ですくい上げるような感覚です。


小声で

「Ah~」

と息のある声が出せれば

初めて自転車に乗った時のように

「感覚」

がつかめてきます。


(その他いろいろな取り組み方がありますので、興味のある方はぜひレッスンにご参加ください)



ボイトレを通じて声の出し方を知ると

地声での低音~中音

→リラックスした体の使い方を覚え、「出す」のではなく「鳴らす」感覚になり、無駄な力が取れたいい声になる

地声での中音~高音

→張り上げるのではなく、自分の持って生まれた声帯に合った、必要な量の息で歌えるようになる

ハイトーン

→ミックスボイスは最小限の息の量で高音を出せるので(だから喉が枯れない)、ラウドにならない


というバランスができてきますので

非常に聴きやすいダイナミクス(音量)を持った歌になり

そこに裏声を入れる(地声とブレンドして使うことを含む)と

迫力も繊細さも

聴いている方には感じられる歌になるのです。

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