とても重要な「声帯の閉鎖」

「声帯の閉鎖」という表現をこのブログでもよく使っていますが

少し難しい表現ですよね。


イメージしやすい言葉で言いますと

水道のホースで水を高く飛ばす時

ホースの先端をつまんで細くしますよね。

少ない水の量でも

水がぴゅーっと飛んでいく。

あれがまさに「閉鎖」です。


声帯でそれを行なうと

少ない息の量でも効率よく声を発することができるようになります。

そのため音程のコントロールもしやすくなりますし

息漏れがほとんどないため

息継ぎで大量の息を吸う必要もありません。

また

息の量を減らせるので

声が枯れにくくなります。


デメリットがあるとしたら

「雰囲気が出ない」

ということです。

逆に声帯の閉鎖を緩めて

「息のある声」で歌うと

温もりのある歌声になりますが

閉鎖しますとカタイ声に聴こえます。

プロの歌手はみんな

これらを意図的に使い分けながら

歌の質感を作っていきます。



声帯を閉鎖させると

少ない息の量でも芯のある声が出せるようになりますが

通常の声帯を分厚く当てた時の発声に比べると

声質的には細くなり

音量も下がります。


そこで鼻腔共鳴も併せて使うと

もっとも簡単なタイプのミックスボイスになるのですが

そのバランスによっては少しクセが強すぎたり

その方の持つ共鳴特性などによって

ベストな共鳴が違ってきたりしますから

その辺りのジャッジも含めて

ボイトレに通っていただくのが最良の選択になるわけです。


ミックスボイスとは
地声のような響きで、裏声の音域を歌える声です。
詳しくは前回のブログをご覧ください。


というわけで今回は

「声帯の閉鎖」

について書いてみました。


写真はHARAPPAさんの新メニューのキーマカレー。

おいしいので

ご来店時にはぜひお召し上がりください^^

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